現役財務省官僚がケネディスクール留学時の経験を綴ったのが本書。
ケネディスクールの授業で取り上げられるテーマや授業の進行が取り上げられていて非常に興味深いが、それ以上に興味深いのが、NPOと企業の人材マッチングを行うソーシャルベンチャーでの活動の紹介部分だ。
そのソーシャルベンチャーでは、成長力があるが、あるスキルを持った人材を雇用できないことが活動の阻害要因となっているNPO(例として、組織運営に必要なデータベース、サーバ運営ができないなど)に対して、大企業からマッチングする人材を選び出し、企業から手数料をとって派遣するというビジネスを行っているそうだ。(著者曰く、"NPO版リクナビ")
この節を読んで理解したのは、次の2点だ。
・NPOとはいっても、ある一定以上の規模を持った組織であり、それを効率よく運営するためには、その道のプロフェッショナルを持った人材を登用する必要がある。(それは本全体を通して読み取れることだが)
・そういった公益のための活動を行っている会社にも、当然市場での競争は存在する。
日本の公共政策大学院はどうなんだろうか?
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