2009年6月29日月曜日

何も考えんで家電量販店へ行くと買うことになるノートPC

昨日は、久々に秋葉原に行ってきた。駅の裏側で歌うたったり踊ったりしている謎の自己アピール集団は一掃されていた。

いろいろ訳あってノートPCのコーナーをぐるぐる回っていたのだが、そこでいくつか気づいたことがあった。

①いわゆる家電メーカ(パナ除く)のノートPCで売れ筋になっているのは12万円前後
 スペックは、Core2Duo P8600, MEM 2Gbyte, HDD 320Gbyte みたいな感じ
②安い価格が掲げられている商品は、ひかりフレッツ+OCNの抱き合わせ販売
③HP、DELL、Acer、ASUSなどのPC専業メーカは広い価格帯で製品を提供している。
 価格は5万円から。

一番よく分からんのは①で、実はそれらと同じ形状でCPUがCeleronになったモデルは、メーカの直販サイトに行けば、だいたい6万円ぐらいの値段で売られている。しかし、なぜか店頭でラインナップされている機種はほとんどがかなり高額かつハイスペックなマシンだった。なにも知らずに家電量販店にパソコンを買い求めに行けば、だいたいそれぐらいのスペックのモノを売りつけられるハメになる。大半のユーザがおそらくインターネットとメールとせいぜい年賀状印刷ぐらいにしか使わないにもかかわらず。harman/kardonのスピーカ搭載をうたっている機種もあったが、そんなに音楽を聴く人間が多いとも思えない。

思うに、売る側の思惑は2つある。まず、高い製品は利ざやが大きいという単純な理由。もうひとつは、金を払うのはほとんど瞬間的な行為であるのに対して、買った商品を使う行為は数年間継続されるため、微妙なスペックの商品を売りつけてしまうと、あとで客が不満を抱えてしまう可能性が高いということだ。結果として、とりあえず高い機種を売りつけておけば利ざやが大きく客も満足度が高くなる商品ラインナップになるのではなかろうか。一方、ネット上で買う人間は、BTOで自分に必要なスペックを選択するため、上記の不満は起こりにくい。(とはいっても、 CPUのベンチマーク を見る限り、今の廉価なCPUでも、2~3年前のハイスペックなCPUの性能を上回っていたりする。)

一方、③のPCの選択にも問題があって、最近Lenovoなどは、細かいスペックの違いで型番を分けてしまうため、価格比較サイトを使ってもその商品の値段がいくらなのか分かりにくくなるような戦略がとられているようだ。ただ、私が見た限りでは、店頭に並んでいる商品でもポイント還元とか長期保障に入れることとかを考えると、そこそこ良心的な値段設定になっているようだ。

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